厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患克服研究事業)「Menkes病・occipital horn症候群の実態調査、早期診断基準確立、治療法開発に関する研究」平成22年度 総括・分担研究報告書(page 20/94)[厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患克服研究事業)「Menkes病・occipital horn症候群の実態調査、早期診断基準確立、治療法開発に関する研究」平成22年度 総括・分担研究報告書]
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概要:
酸400 ??lを添加し、120℃で濃縮乾固した後、2N硝酸1 mlで希釈、原子吸光光度計にて銅濃度を測定した。(4)cytochrome c oxidase活性測定マウスの各臓器からミトコンドリアをMitochondria isolation kit for tissue (....
酸400 ??lを添加し、120℃で濃縮乾固した後、2N硝酸1 mlで希釈、原子吸光光度計にて銅濃度を測定した。(4)cytochrome c oxidase活性測定マウスの各臓器からミトコンドリアをMitochondria isolation kit for tissue (ThermoScientific)を用いて抽出したのちCytochromec oxidase Assay kit (Sigma-Aldrich)を用いて測定を行った。(5)カテコラミン分析前処理0.4N過塩素酸を用いてホモジナイズしたのち上清を回収し、カテコラミンをHPLC(SRL)にて測定した。(6)血清中生化学検査-80℃で保存した血清をオリエンタル酵母に外注し、生化学検査を行った。(7)統計処理それぞれの統計処理として体重の変化はt検定、3群間比較は一元配置分散分析(ANOVA)にて有意差があったもののみTukey法にて群同士の有意差を求めた。また、各検査、検討において個体差が大きいことから外れ値検定を行い、外れ値を抜いたものについても同様にt検定、ANOVA、Tukey法を行った。(2)各臓器における銅濃度短期投与及び長期投与終了後に各マウスの臓器中銅濃度の測定を行った(Figure 2,3)。C.研究結果(1)体重の変化マクラマウス治療群及びそのコントロールであるマクラマウス対照群における体重の継時的変化を計測した(Figure1)。短期投与群では生後7週目よりマクラマウス治療群でマクラマウス対照群よりも有意に体重の増加が認められた。長期間投与群においてはそのような体重の違いが認められなくなった。マクラマウスは生後早期に銅を注射することにより生存可能となる。その後の成長は生後半年では正常マウスと違いが認められないことから長期間投与では最終的な体重に差が認められなかったと考えられる。大脳おいてマクラマウスではマクラマウス対照群、マクラマウス治療群ともに正常マウスに比べ有意に銅濃度が低かった。小脳においてはマクラマウス対照群のみが有意に低く、マクラマウス治療群ではそのような差が認められなかった。また、マクラマウス治療群がマクラマウス対照群に比べ大脳、小脳ともに銅濃度が高い傾向が認められた。血清中銅濃度はマクラマウス治療群がマクラマウス対照群に比べ有意にその濃度が高かった。長期間投与における各臓器の銅濃度はマクラマウス対照群とマクラマウス治療群の間において違いが認められなくなった(Figure 3)。18