厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患克服研究事業)「Menkes病・occipital horn症候群の実態調査、早期診断基準確立、治療法開発に関する研究」平成22年度 総括・分担研究報告書(page 22/94)[厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患克服研究事業)「Menkes病・occipital horn症候群の実態調査、早期診断基準確立、治療法開発に関する研究」平成22年度 総括・分担研究報告書]
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概要:
ス対照群、マクラマウス治療群ともに有意に低値を示した。アドレナリン/ドーパミン比については有意な差は認められなかったがマクラマウス対照群に比べマクラマウス治療群でノルアドレナリン/ドーパミン比、アドレナ....
ス対照群、マクラマウス治療群ともに有意に低値を示した。アドレナリン/ドーパミン比については有意な差は認められなかったがマクラマウス対照群に比べマクラマウス治療群でノルアドレナリン/ドーパミン比、アドレナリン/ドーパミン比ともに高い傾向が認められた。長期間投与では正常マウスに比べマクラマウスで大脳におけるノルアドレナリン/ドーパミン比、アドレナリン/ドーパミン比が優位に低かった(Figure 9)。マクラマウスは銅治療により延命した際、生後6か月以降は正常マウスと脳内のCCO活性に違いが認められなくなることが報告されている。今回の研究においても同様に長期間投与におけるCCO活性に違いが認められなかった。(4)脳内カテコラミン測定銅酵素のドーパミン?ヒドロキシラーゼはドーパミンからノルアドレナリンへの代謝を行っている。Menkes病では銅の減少によりドーパミン?ヒドロキシラーゼ活性が低下し、ドーパミンからノルアドレナリンへの代謝が障害され、ノルアドレナリン/ドーパミン比が低下することが知られている。また、ノルアドレナリンから作られるアドレナリン/ドーパミン比も同様に低下する。今回、ノルアドレナリン/ドーパミン比、アドレナリン/ドーパミン比を検出した(Figure 8)。外れ値を除いた検討では短期間では小脳のみでノルアドレナリン/ドーパミン比で有意差が認められた(Figure 10)。長期間投与では外れ値を除いた結果においても大脳で正常マウス群とマクラマウス対照群、マクラマウス治療群の間でノルアドレナリン/ドーパミン比、アドレナリン/ドーパミン比の有意差が認められた(Figure 11)。小脳においてはそのような差は認められなかった。短期間投与の大脳、小脳におけるノルアドレナリン/ドーパミン比は正常マウスに比べマクラマウ20