1. 風邪ばかりひく子(3才3か月)

なぜ、うちの子ばかり風邪ひくの?
お医者さんは、いつも「お風邪です」っていうけど悪い病気?それとも免疫不全?

―よく熱を出すんです。そのつど先生は「風邪」って。ほんとに信じていいんでしょうか。この春から幼稚園にはいったんですが、半分以上休んでるんです。
先生●幼稚園のはいりたては病気ばかりする子が多いのです。半分行ければいいって考えたほうがよいかもしれませんよ。
―いいえ、うちの子、幼稚園にはいる前からなんです。6か月で風邪から肺炎になり、11か月でおたふく風邪のあとまた風邪。その風邪のときは下痢がひどくて入院・・・。
先生●生まれつき軽い免疫不全がある場合も・・・。
―そうですよね。0才で入院したとき先生に検査お願いしたんですが、その必要がないっていわれてしまって。
先生●軽い免疫不全があっても自然に治っていくことが多いので、そんなに小さいうちから検査しなくてもと先生は考えられたのではないですか。
でも、お母さんが検査したほうが安心と思われるなら、かかりつけの先生にまず相談されてみてはどうですか。
―もういい加減いやになるんですよね。風邪だけではなくて鼻炎があったり、軽いアトピーがあったりで・・・。
先生●アレルギー体質があるのですね。アレルギー体質がある子は風邪もひきやすいんですよ。
―健康になる手はないですか。パッと体質が変わるような・・・。そんなものないことわかってるんですけどオー。
先生●そうですね。そんな魔法のような手はないですが、昔からいわれているように乾布摩擦をする、お風呂あがりに冷たい水と熱い湯を交互に体にかけるなど皮膚を鍛えることを根気よく毎日することが体を丈夫にして風邪をひきにくくする体質づくりになるんですね。
―それと風邪のたびに抗生物質が出るのも心配で。
先生●風邪に抗生物質を出すか出さないかは医師の中で議論の別れるところ。風邪はウイルスで起こるもので、抗生物質が効くのはウイルスではなく細菌。しかし、風邪をひくとのどが荒れるからそこに細菌がついて、それで肺炎や中耳炎や副鼻腔炎を併発することがあるので、その可能性のある子には予防のために出す場合もあります。基本的には風邪の場合は対症療法といって咳には咳止め、熱には解熱剤となるのですが、抗生物質を出す医師は多いですね。
―抗生物質を何回も飲むと将来後遺症が起こりませんか。
先生●抗生物質は腸の中でよい働きをしている細菌も殺してしまうために、下痢を起こしたりすることはありますが、将来問題が出るなどということはないと思います。