8. おなかが痛い(3才3か月)

うちの子はときどきおなかが痛いと苦しそうにするのに、
先生は「なんでもない。心の問題かもしれない」といわれるばかりなのです。

― よくおなかが痛いというのです。うそのようには思えないので別の病院にも行ってみたのですが、そこでも「病気とは考えられない」といわれてしまって・・・・・。
先生●食欲が落ちているとか、下痢をしているとか、ぐったりしているとか、顔色が悪いとか、眠れないなどの症状があるのですか。
― ありませんけど、でもほんとに痛そうなんです。
先生●痛がるときは泣いて痛がるとか、立っていられず体をよじるなどして痛がりますか。
― そんなしぐさはありませんが、この子が我慢強いせいということはありませんか。
先生●そうかもしれませんが、3才のお子さんですから、ほんとうにつらければ、おなかを押さえたり、体を曲げたりするのではないでしょうか。また、悪い病気であるならだんだんひどくなるのが特徴ですが、最初に痛いといった日からだんだん痛みが強くなる様子があるでしょうか。
― 続けて何回も痛いということもありますが、翌日は何もいわないことも・・・・・。
先生●3〜4才くらいまでの子供は、中耳炎でも、熱があっても、「おなかが痛い」という傾向はあるのですよ。
― でも、熱もないし、中耳炎でもないし。見るかぎりでは症状はおなかが痛いだけなのです。
先生●となると、気持ちが整理できないとか、何か気に入らないとか、いわば心理的なもので「おなかが痛い」という表現をしているのかもしれませんね。
― かかりつけの先生にも同じことをいわれました。
先生●そうであれば、また心配なときはその先生にみてもらえばよいのではないですか。できればお母さんが心配しすぎず、様子をみようという態度をとってみてください。そのうち自然にいわなくなるのではないでしょうか。