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おしっこは近いし、おなかは痛がるし。
神経芽細胞腫にぴったりなのに、先生は吐き気止めの薬を出してくれただけ。不安が消えない。 |
先生●なぜ小児がんのひとつである神経芽細胞腫だと思ったのですか。
― おしっこが近いことと、おなかを痛がる点で、病気を片端から調べたら、この病気に行き着いたのです。
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先生●本というと?
― 家庭用の病気の本です。
先生●主治医はどういわれたのですか。
― おなかをさわっても何もないと・・・。
先生●5才の子どもにはあまりない病気とはいわれませんでしたか。
― そうはいわれました。普通1才未満でおなかに腫瘤があることから発見されるといわれました。でも例外というものもあると思うのです。
先生●そもそもこの病気は子ども1万人にひとりくらい出る珍しい病気なのですが。
― それも聞きました。でも、1万人にひとりでも、うちの子がかからないとはいえないし。
先生●それにこの病気はおしっこが頻繁に出るという病気でもないですし。
― エッ!そうなんですか。でも腹痛はありますよね。
先生●そうですが、おなかが痛くなるのは子どもによくあることですよね。先生からは何か薬が出たのですか。
― 吐き気止めの薬が出ましたけど、吐かないからこの薬は飲まさなくていいのではないですか。
先生●吐き気止めの薬は腸の動きを変える薬でもあるので、腹痛には飲ませてみるのも悪くないと思いますよ。普通、腹痛でいきなり神経芽細胞腫とは思わないのではないでしょうか。まず違うはずですし、心配しないほうがいいと思いますよ。
― 3週間前にも電話させてもらったのですが、あれから少しも不安は解けません。先生はもうあまりとりあってくれないのですが、別の病院に行ったほうがいいですか。
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先生●3週間前と変わりましたか。元気がないとか、食欲がないとか。
― 元気で食欲はありますが、食後に必ずおなかが痛いといいます。
先生●3週間前と変わらず、食欲があって元気なら、病気の確率はとても低いと思います。その病気であれば、どんどん悪くなっているはずですから。 |
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