17. 耳の下リンパ腫の腫れがひかない(5才6か月)

風邪で発熱後にできた首の耳下にあるグリグリ。気のせいか大きくなっているみたい。
先生からもらった薬飲んでも変化なし。先生は大丈夫というけど。

― 風邪で発熱してから2週間たつのですが、耳の下に2cmものしこりがあります。薬をもらって飲ませているのですが、大きさは少しも変わらないのですが。
先生●子どもにはよく見られるものです。
― よくあるんですか。これってなんで腫れるんですか。
先生●腫れているのはリンパ節と呼ばれるところですが、体の中に病原体がはいると、体を防衛するためにまずここでリンパ球がたくさんつくられます。一方、病原体はリンパ節でとらえられ、ここでリンパ球が闘ってリンパ節が炎症を起こすので腫れるのです。
― でも、私もよく風邪をひくのですが、熱が出ても首にグリグリはできませんが…。
先生●それは子どものリンパ節の働きが特に活発だからですよ。だから、子どもは風邪をひいただけでもすごく大きく腫れることがあるのです。
― としても、うちの子の場合、2週間たっても、まるで大きさが変わらないということは、やはり何か別なものであると考えたほうがいいのではないでしょうか。
先生●これはいったんできるとなかなか小さくなりません。何か月も小さくならない場合もあります。夏場、頭のあせもから細菌がはいったために首にたくさん小さいリンパ節の腫れができる子がいるのですが、これは冬までそのままという子もいるくらいです。
― 実は私はガンなどを心配しているのですが、かかりつけの先生は「さわってもやわらないから心配ない」といわれるのですが、そうなのですか。
先生●そうですね。やわらかくて動くものはまず心配ないといわれています。
― ガンだと固いということですか。
先生●グリグリをさわると石のように固いですし、白血病とか、リンパ節のガンでしたら、どんどん大きくなるし、数も増えるのが特徴です。
― 実は少し大きくなったようにも思えるのですが。
先生●これらの病気でグリグリが大きくなるという場合は、なんとなく大きくなったなどという程度ではなく、目に見えて大きくなるのが普通です。
― そう伺うと少し心配はとけましたが、でもまだなんとなく不安で。
先生●みてもらった小児科医が何ともないといっているのですから、もう少し待ってみたらどうですか。